2008年 11月 25日
ヨコトリ、バーニー
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駆け足で見た横浜トリエンナーレで、印象に残っているのは
ヘルマン・ニッチュ(会場:日本郵船海岸通倉庫)。
動物の臓物や死骸や血を用いた、過激なパフォーマンス
アートだった。
確かR-15指定だったと思うけど、私には
「キリスト教のシンボル性に基づく黒ミサ、悪魔払いの性質を再現すると同時に、
サディズムの視線から人間と動物に同じリアリティが
流れていることを確認し、「血の雨」を浴びることで
肉体の歓喜を再認識することに一つの目的がある」
(飯村隆彦「血のオージー ヘルマン・ニッチ」
『夜想18 特集:フィルム・オブセッション』)、
とかなんとかは感じられなかったし、
血染めの宗教衣や儀式を模した小物なんかは
そもそもの宗教背景が皆無なのでふーんとも思わなかった。
ただ、
流れる血が人間のものでないから受け入れられる、
人間の内臓じゃないからつぶれててもオッケイ、
どの画面も血だらけの映像だからそのうち慣れて、
展示室を出る頃にはほーら平気だったでしょう、
という一連の意識変化が起きたことを、
覚えていたいと思った。
例えばそれが実はね、あれは世紀の残虐映像で…と
言われたとき、オッケイとしてた境界が
いとも簡単に崩れることを、わずかでも想像させるきっかけ。
そんなもの。
展示室に入ってきたカップルの男の方が、大きな声で
「これってほんものー??」
と叫んでたことを思い出す。
誰もいないけど何かいる、といった点では、
クスウィダナント a.k.a. ジョンペット(新港ピア)の鼓笛隊?が
怖かった。音が鳴って止むところが怖。
電子ピアノとかもそうだけど、自動演奏装置ってなんで
あんなに怖いのか。
とか思ってたけど、こういう感じ方が正しくないとかうんぬんは
ぜーんぜん関係なくて、それよりマシュー・バーニーの映像の方が
問題みたいじゃんよー。
あれって上映開始時間明記してほしかったなー。
全然時間足りないじゃんかー。
ともかく、
帰りに食べた中華街の豚まん(江戸清)の大きさが、
一番アートでしたってさ。

by iwafuchimisao
| 2008-11-25 18:51

