2012年 06月 21日
i wish
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手持ちのカメラが全て壊れて、日常が記録されることなく流れていく。今はまだ実感しないけど、後々振り返ったときにはこの時期を真っ白なノートの余白のように感じるのかもしれない。
iPhoneで撮った写真をメール添付で送る、以上の関係性を求めているのだ本当は私たちだって。そしてそれはこの時代では安易に贅沢、とか、暇だね、とか言われたりする。暇を作るために人類は進化してきたのにも関わらず、だ。
『the sky i wish to share with you』は、ある作家がカメラで切り取った日常を、今はもうそばにいない人に宛ててポストカードの形で郵送した記録。本当に何でもない空や、車の窓からの景色、飛ぶ鳥たち、なんかがプリントされた写真のまま切手を貼られて消印を捺され、ひとことふたことの言葉と共に現実を旅する。
「今すぐ私に会いに来て!」
「夏の雨」
「木々が歌うのに耳をすませて…」
シンガポールのあるアーティストのプロジェクト、といってしまえばそれまでなのだけど、誰かに出し続ける手紙というのはいつだって、つかみ損ねた夏の気配のように切ない。
『the sky i wish to share with you』
iPhoneで撮った写真をメール添付で送る、以上の関係性を求めているのだ本当は私たちだって。そしてそれはこの時代では安易に贅沢、とか、暇だね、とか言われたりする。暇を作るために人類は進化してきたのにも関わらず、だ。
『the sky i wish to share with you』は、ある作家がカメラで切り取った日常を、今はもうそばにいない人に宛ててポストカードの形で郵送した記録。本当に何でもない空や、車の窓からの景色、飛ぶ鳥たち、なんかがプリントされた写真のまま切手を貼られて消印を捺され、ひとことふたことの言葉と共に現実を旅する。
「今すぐ私に会いに来て!」
「夏の雨」
「木々が歌うのに耳をすませて…」
シンガポールのあるアーティストのプロジェクト、といってしまえばそれまでなのだけど、誰かに出し続ける手紙というのはいつだって、つかみ損ねた夏の気配のように切ない。
『the sky i wish to share with you』
by iwafuchimisao
| 2012-06-21 05:23
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