切手のない手紙、もしくはチェレンコフ光

切手のない手紙がやって来た。
念願の、料金不足のTスタンプ。

世界をまわっている友人にお願いして半年ほど前から、切手を貼った封筒と貼らない封筒を日本の私宛に投函してもらっていた（返送されないよう、差出人明記無しで）。暇人が考えることだと君は笑うだろうか？


アメリカからは、切手無しでは届かなかった。

イタリアは、一週間空いたが、どちらも届けてくれた。

ドイツは、日本の郵便局からの料金不足のお知らせハガキもついてきた。

エストニアからは、同日でどちらも届いた。

フィンランドは、Tスタンプなしで同じ日に配達してくれた。



地球を旅して巡る手紙。宇宙から降ってくる微粒子が、コップの中の水の原子核とうまく衝突すると、光が出るらしいけど、誰かが出した手紙が誰かに届いたときにも光を発するようだ。チェレンコフ光。ほんとだよ。