2011年 02月 01日
吐き気がするほどロマンチックだぜ
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やばいぞ旅に出たい出たい病が悪化です。
日本にシベリア鉄道は通っていないものか。
聞くと長くなるな、と思ってもう何年もあえて触れないようにしていたけど、どうやら実家の父は毎年バイクで(新潟から)北海道へ一人やんちゃ旅をしているらしい。家に帰省する度にフェリーの時刻表が更新されているのが気になっていたのだけど、くそううらやましいな。
学生の頃、ひとり旅で熊野地方を訪れたことがある。瀞峡(どろきょう)をフェリーで上っていったところにある瀞(どろ)ホテルはちょっと素晴らしい建築物だった。筏師たちのお宿“あづまや”という名前でスタートしたのが、大正6年。奈良県に位置する本館の2階の廊下から眺める雄大な景観は、三重県と和歌山県にまたがる。この世のものとは思えない深いエメラルドグリーンの流れと、切り立った峡谷、剥きだしの回廊、水音、水音、水音。幽玄。
宿泊客が、私と、紫色のハーレーで全国をまわっているというおじさんだけだったので、ふたりで広間で夕飯を食べた。年代ものの浴場の話とか、この建物の由来とか、よかったら、明日、那智の滝の下でまた会いませんかとか。
今はずっと営業休止なんだよね。今思い出すとなんだか誰かの夢のような空間だった。
参考
おじさんからはその後、一度、写真つきで手紙がきた。どこかの長屋の前で、ご自慢のハーレーと一緒に写ってるやつ。もしかしたらいつかの自分の父だったのかしら。
どっかいきたい。
日本にシベリア鉄道は通っていないものか。
聞くと長くなるな、と思ってもう何年もあえて触れないようにしていたけど、どうやら実家の父は毎年バイクで(新潟から)北海道へ一人やんちゃ旅をしているらしい。家に帰省する度にフェリーの時刻表が更新されているのが気になっていたのだけど、くそううらやましいな。
学生の頃、ひとり旅で熊野地方を訪れたことがある。瀞峡(どろきょう)をフェリーで上っていったところにある瀞(どろ)ホテルはちょっと素晴らしい建築物だった。筏師たちのお宿“あづまや”という名前でスタートしたのが、大正6年。奈良県に位置する本館の2階の廊下から眺める雄大な景観は、三重県と和歌山県にまたがる。この世のものとは思えない深いエメラルドグリーンの流れと、切り立った峡谷、剥きだしの回廊、水音、水音、水音。幽玄。
宿泊客が、私と、紫色のハーレーで全国をまわっているというおじさんだけだったので、ふたりで広間で夕飯を食べた。年代ものの浴場の話とか、この建物の由来とか、よかったら、明日、那智の滝の下でまた会いませんかとか。
今はずっと営業休止なんだよね。今思い出すとなんだか誰かの夢のような空間だった。
参考
おじさんからはその後、一度、写真つきで手紙がきた。どこかの長屋の前で、ご自慢のハーレーと一緒に写ってるやつ。もしかしたらいつかの自分の父だったのかしら。
どっかいきたい。
by iwafuchimisao
| 2011-02-01 20:27
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