2010年 10月 15日
ソーリーミスター
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夜のバスの中で出会ったアメリカ人の集団と意気投合して、車内でハイファイブを繰り返していたら運転手に騒ぎすぎだと怒られた。ソーリーミスター。
テント村の奥、あそこのパオに今夜泊まってるから、遊びに来てよというと、彼らはその後ホントにやってきた。15人くらいで。でもなんだかすっごくまじめな人達だった。
「今、アメリカで人気の俳優って誰?」
「えっと…トム・クルーズとか…」
「違う違う、アンダーグラウンドで、よ」
「ああ!それならジュード・ロウとかユアン・マクレガーとかだよ!」
ジュード・ロウだって!ワオウ!ガタカで時代が止まっちゃってるんじゃないの??
音楽の分野では全く見解の一致が得られなかったので、それじゃあ日本の好きな作家は?と聞くと、三島由紀夫だという。それもワオ!
でも私たち知ってる、こういう、チェックのシャツの下に白いTシャツ着てるアカデミックなアメリカ青年は、ミシマとかダザイとか大好きなのだ。
「ミシマ?誰それ」
そういうジョージア出身の女の子に、アイダホから来てる青年は興奮気味でミシマの説明をしている。
「ミシマは小説や戯曲を多く手がけた作家なんだけど、日本のことを考えて考えて考えて、日本の誇りのためにイチガヤチュートンチで腹を切ったんだ!!!ブシューッ!!(切腹のジェスチャー)」
「へー。Why not?」
ジョージアのひと言に、私もアイダホも思わず吹き出してしまう。
そうね、なんで私たち、こんな島の外れのパオでミシマの話をしながら一緒にビールを飲んでいるんだろ??
パオの外では満点の星空で、流れ星がびゅんびゅん飛んでる。
そもそもロックっていうのは音楽のジャンルの言葉ではない、といってたのはT先生だったけど、できれば私はロックに生きたい。ね、アイダホ。
と言ったら、違う、僕の名前はアダムだよ、と返された。
明日は右と左で違う色の靴下を履いてみよう。
ハブアグッドナイト。
by iwafuchimisao
| 2010-10-15 05:27
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