2011年 09月 30日
ガール・ジンとか
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私が作っているジンは、基本的に「あなたの作ってるやつ」と交換したいのだけど、何部かまとめて郵送、とかの場合には図書カードと交換させていただくこともある。ちょっと前にだけど、それが4000円分貯まったので、書店に行って『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』(アリスン・ピープマイヤー著 野中モモ訳)と交換してきた。この本はそうやって手に入れるべきだと思ったので。
訳者はおなじみLilmagの野中モモさんね。
「何者でもない少女や女性たちによる手作りの小冊子「ガール・ジン」。それはアカデミズムや既存の女性団体の外側で、1990年代以降の「第三波フェミニズム」を支えてきた。ガール・ジンは読者に希望を与え、怒りをかきたて、行動を促すことで、社会や政治への介入を可能にする…(略)…多数の資料をもとに、少女や女性たちの参加型メディア「ガール・ジン」の歴史を活動を詳細に綴った初の解説書」(カバー袖より)
なかなかどうして、テキストや入手経路の問題なんかもあって海外のジンには容易に目を通せないけど、ここまで体系的にガール・ジンの背景を(わたしたちの言葉で!)考察してくれる翻訳本は、後にも先にもこれ以外出ないのではないかしら。
「もし私がこういうことを書かないでいたら、ほかの誰かも書きはしないだろうから」1991年のトビ・ヴェイルのこんな言葉で始まる1章なんて、涙なくしては読めない。時間をこえて、国をこえて、私たちは「スタイル」を共有している、そしてそのことによって「生き続けることができるかもしれない」と、もう一度思わせてくれる本!
こんな時なので、いろいろな問題について怒りを感じている人もとても多いと思うけど、社会的な問題であれ個人的な問題であれ、「彼女たち」がどうやって怒りを表現してきたのか/「彼女たち」がやろうとしてることは何なのか、そして「私たち」は?「私たち」はどうするのか、読んで考えてみるのもよいかもしれない。秋だしね。
以下、蛇足。。。。
NYのMoMAではNY Art Book Fairが始まっておりますね。TABFに参加した方々のもあるとか。
http://nyartbookfair.com/
金沢21世紀美術館では好評のうちに「art-ZINE 冊子型アート・コミュニケーション」が終了しましたけど(『乙女通信』も展示させていただきました、見てくれてありがとう)、カーソン・マッカラーズの『心は孤独な狩人』を引用文とした『サイレント・エコーコレクション展Ⅱ』や、『Inner Voices──内なる声』などの女性の作家に注目した展示が続き、なんだか嬉しいですね。
http://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=45
そしてIIDと横浜トリエンナーレにも出張するMOUNT ZINE2の申し込み締め切りは7日までだからみんな急いで!!!!
http://ffllaatt.com/mountzine/
訳者はおなじみLilmagの野中モモさんね。
「何者でもない少女や女性たちによる手作りの小冊子「ガール・ジン」。それはアカデミズムや既存の女性団体の外側で、1990年代以降の「第三波フェミニズム」を支えてきた。ガール・ジンは読者に希望を与え、怒りをかきたて、行動を促すことで、社会や政治への介入を可能にする…(略)…多数の資料をもとに、少女や女性たちの参加型メディア「ガール・ジン」の歴史を活動を詳細に綴った初の解説書」(カバー袖より)
なかなかどうして、テキストや入手経路の問題なんかもあって海外のジンには容易に目を通せないけど、ここまで体系的にガール・ジンの背景を(わたしたちの言葉で!)考察してくれる翻訳本は、後にも先にもこれ以外出ないのではないかしら。
「もし私がこういうことを書かないでいたら、ほかの誰かも書きはしないだろうから」1991年のトビ・ヴェイルのこんな言葉で始まる1章なんて、涙なくしては読めない。時間をこえて、国をこえて、私たちは「スタイル」を共有している、そしてそのことによって「生き続けることができるかもしれない」と、もう一度思わせてくれる本!
こんな時なので、いろいろな問題について怒りを感じている人もとても多いと思うけど、社会的な問題であれ個人的な問題であれ、「彼女たち」がどうやって怒りを表現してきたのか/「彼女たち」がやろうとしてることは何なのか、そして「私たち」は?「私たち」はどうするのか、読んで考えてみるのもよいかもしれない。秋だしね。
以下、蛇足。。。。
NYのMoMAではNY Art Book Fairが始まっておりますね。TABFに参加した方々のもあるとか。
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金沢21世紀美術館では好評のうちに「art-ZINE 冊子型アート・コミュニケーション」が終了しましたけど(『乙女通信』も展示させていただきました、見てくれてありがとう)、カーソン・マッカラーズの『心は孤独な狩人』を引用文とした『サイレント・エコーコレクション展Ⅱ』や、『Inner Voices──内なる声』などの女性の作家に注目した展示が続き、なんだか嬉しいですね。
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by iwafuchimisao
| 2011-09-30 06:12
| BLOG