2011年 05月 12日
フロムヒアトゥゼア
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『from HERE to THERE』は、いろんな人の手描きの地図を集めた本。
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誰だって、喫茶店の紙ナプキンに地図を走り書きしながら、人に道順を教えたことがあるのでは? ここにあるのは、地図本来の機能よりも、描いた人達の個性が色濃く残るエフェメラなコレクション。その名も「The Hand Drawn Map Asociation」なる協会が収集した140以上もの地図達は、キャプションを読みながらどういった状況で描かれたのか想像するのが楽しい。
↑「スコットが地元のバーでおしゃべりしてる間、コースターに描いたアンカレッジ(アラスカ)の地図。地図の上にある"Northern Lights"っていうのはノーザンライツブールバードっていう通りの名前で、たまに町中で見えるオーロラの意味じゃあないよ」(アラスカらしいキャプション!)とかね。
私の場合
↑London, Covent Garden駅近くのThomas Neals(百貨店)へ向かう途中。バーガーキングの紙ナプキンに描いた。
↑同じくLondon, Royal College of Artへ向かう道のり。宿のベッドの上でダイエットコークを飲みながら。
この頃は、町中で地図を広げて見る、っていうのが恥ずかしくて、ナプキンとか雑誌に地図を一生懸命うつして描いていたんだ……。かわいそうなジャパニーズガール。
↑荻窪・カフェ6次元への道のりは、ヒビさんに描いてもらった。「セブンイレヴン」。
こうして並べて見ると、その時その時のシチュエーションが、混沌とした記憶の海から鮮明に浮かび上がってくる。意識的に錨をおろすことで、後からの振り返りを容易にするという意味では、ライフログノートみたいな側面もあったりして。なるほど確かに手描きの地図っていうのは、非常に個人的かつ儚い紙モノで興味深いよね。
The Hand Drawn Map Asociationによる収集は、サイト上でまだまだ展開されていて、あなたの手描き地図も鋭意受付中!らしいから、この珍妙なコレクションに加えてもらうのも楽しいかも。
http://www.handmaps.org/index.php
あなたはどんな地図を持ってる?
by iwafuchimisao
| 2011-05-12 19:40
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