2010年 05月 19日
「本の島」をめぐる対話
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「本の島」をめぐる対話vol.1
管啓次郎×野崎歓×鄭暎惠トークイベント
並外れた情熱と妥協のない審美眼でもって、人びとの記憶に残る数々の本を世に送り続け、惜しくも昨年逝去した編集者・津田新吾。彼の手により作られた本たち、作られるはずだった本たちをめぐって、ゆかりの深い著者たちが語りあいます。
というトークイベントに参加。恥ずかしながら津田新吾氏のお名前は知らなかったのだけど、会場で渡されたかわいいブックレットに記されていた「手がけた著作一覧」を見てみると、なるほどなるほどあの本もこの本も…というラインナップ…。著者にとって大きく世に出る一作、となっているものも多い。
野崎さんや鄭さんも言われていたが、「一連の書籍群を読んだ時、背後の編集者の存在を感じさせる本づくり」というものが確かにあるのだなあ、と感銘。本を作るという現場の近くにいながら自分などは見て見ぬふりをしていた何か、それにきちんと対峙していた大人がいたんだ、という証拠としての書籍。書店という場所。本を手に入れるだけではない場所。確かにそこにある真摯な姿勢、そういったものの気配で、お話を聞きながらなんだか自分は泣けてきてしまった。甘いぜ。
近々にせまる電子書籍インフルエンスについて、菅さんがいわれていた言葉。
「何も心配していない。それは「本」ではないのだから。そして「本」ではない以上、「本」とは対立しない」
安易な本作りの現場が生み出した「本ではないもの」はさっさと電子書籍に移行すれば良い、という揶揄も含んではいるが、強く響く発言だった。青山ブックセンターで展開されてる「本の島」コーナーは、amazonでもなくターミナル駅の書店でもなく、そこへ、買いに行こうと思わせる力があると思う。「著者ではなく編集者がピックアップされるってどういうこと?」と思われたあなた、ぜひぜひABCのコーナーに行ってみよう。
次回は
「本の島」をめぐる対話vol.2堀江敏幸×前田英樹×冨原眞弓
2010年6月19日(土)13:00~(開場12:30~)
会場: 青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:120名様
入場料:700円(税込)
らしいですよ。
管啓次郎×野崎歓×鄭暎惠トークイベント
並外れた情熱と妥協のない審美眼でもって、人びとの記憶に残る数々の本を世に送り続け、惜しくも昨年逝去した編集者・津田新吾。彼の手により作られた本たち、作られるはずだった本たちをめぐって、ゆかりの深い著者たちが語りあいます。
というトークイベントに参加。恥ずかしながら津田新吾氏のお名前は知らなかったのだけど、会場で渡されたかわいいブックレットに記されていた「手がけた著作一覧」を見てみると、なるほどなるほどあの本もこの本も…というラインナップ…。著者にとって大きく世に出る一作、となっているものも多い。
野崎さんや鄭さんも言われていたが、「一連の書籍群を読んだ時、背後の編集者の存在を感じさせる本づくり」というものが確かにあるのだなあ、と感銘。本を作るという現場の近くにいながら自分などは見て見ぬふりをしていた何か、それにきちんと対峙していた大人がいたんだ、という証拠としての書籍。書店という場所。本を手に入れるだけではない場所。確かにそこにある真摯な姿勢、そういったものの気配で、お話を聞きながらなんだか自分は泣けてきてしまった。甘いぜ。
近々にせまる電子書籍インフルエンスについて、菅さんがいわれていた言葉。
「何も心配していない。それは「本」ではないのだから。そして「本」ではない以上、「本」とは対立しない」
安易な本作りの現場が生み出した「本ではないもの」はさっさと電子書籍に移行すれば良い、という揶揄も含んではいるが、強く響く発言だった。青山ブックセンターで展開されてる「本の島」コーナーは、amazonでもなくターミナル駅の書店でもなく、そこへ、買いに行こうと思わせる力があると思う。「著者ではなく編集者がピックアップされるってどういうこと?」と思われたあなた、ぜひぜひABCのコーナーに行ってみよう。
次回は
「本の島」をめぐる対話vol.2堀江敏幸×前田英樹×冨原眞弓
2010年6月19日(土)13:00~(開場12:30~)
会場: 青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
定員:120名様
入場料:700円(税込)
らしいですよ。
by iwafuchimisao
| 2010-05-19 05:41
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